オルニチンと食品
オルニチンと食品
様々な効果、効能のあるオルニチンは、食品に含まれている成分です。
オルニチンが多く含まれている食品としては、魚介類やキノコ類などがあります。
また、最近では、インスタント食品などにもオルニチンを強化した商品もあります。
@オルニチンが含まれている魚介類(100gあたり)
・シジミ 約10〜15mg(約35個)
・ヒラメ 約0.6〜4mg(約1切れ)
・キハダマグロ 約2〜7mg(刺身7?10切れ)
Aオルニチンが含まれているキノコ類(100gあたり)
・本しめじ 約160mg
・ブナしめじ 約140mg
・ブナピー 約110mg
・エリンギ 約30mg
・エノキタケ 約14mg
・マイタケ 約10mg
Bオルニチンが含まれている他の食品(100gあたり)
・チーズ 約1〜8.5mg(スライスチーズ約5枚)
一般的には、オルニチン=シジミというイメージが強いですが、
意外にも、キノコ類のほうがオルニチンの含有量の割合が高いのです。
魚介類が苦手な方は、キノコ類で摂取するようにしましょう。
また、オルニチンを食品で摂取する場合、摂取量を考えなければいけません。
せっかく一生懸命にオルニチンを摂取しても、
オルニチンの摂取量が少なすぎては、効果・効能があまり無さそうです。
どのような健康的な栄養成分でも、必要な摂取量を摂らなければ意味がありません。
オルニチンの摂取量目安は、1日あたり500〜1500mgくらいと言われています。
摂取量に幅がありますが、ある程度の効果・効能を得たいのであれば、
1日あたり1000〜1500mg程度の摂取量が必要だと思われます。
ところが、食品で摂取できるオルニチンの量は、それほど多くはありません。
オルニチンを最も多く含む本しめじを食べたとしても
約100gで160mgのオルニチンしか摂取することができません。
シジミの場合、100g(約30〜40個)を食べた場合、
含まれているオルニチンの量は、だいたい10〜15mgぐらいです。
つまり、最低でもオルニチンを500mg摂取するためには、
毎日3kg以上のシジミを食べなければいけないことになります。
また、食品でオルニチンを摂取する場合、気をつけなければいけないポイントがあります。
オルニチンを摂取する人といえば、大抵の場合、肝臓に何らかの症状がある方が多いはずです。
シジミは基本的には、肝臓に良いとされています。
しかし、NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)、C型肝炎などで
肝臓病の治療中の方にとって、シジミが悪影響を及ぼす場合があります。
その原因は、シジミに多く含まれる鉄分が原因です。
肝炎にかかった肝臓には、鉄分が蓄積しやすい状態となります。
ちなみに、肝臓に良いとされているレバーやしじみなどの食品は、
鉄分が多いため、鉄分の過剰摂取になる恐れがあります。
鉄分の過剰摂取は、肝炎をさらに悪化させてしまう結果になります。
健康な場合には、シジミは肝機能の向上に有効ですが、
NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)、C型肝炎の治療中の方は注意しましょう。
このような方は、医師に相談の上になりますが、
余計な成分を含まないオルニチンサプリメントでの摂取が良いかもしれません。